ニューヨークでは
アメリカンコーヒーがどこでも
美味しかった。
ホテルのコンチネンタルブレックファストでも
SOHO、NOLITAのカフェでも。
5番街の大きな大きな教会のそばに
見つけた古くからありそうなcoffee shop。
おなかがすきすぎてふらりと立ち寄った。
中は常連さんばかりが世間話をしていて
店員さんは黒人のおじちゃんとかヒスパニック系が
多いから、なんとなく都会っぽくなくていいかんじの。
サラ・ジェシカ・パーカーが映画のロケで訪れたんだとか。
私はかねてから
アメリカのコーヒーショップで使ってるような
ぶあつい、必要以上に重いマグカップが欲しくて
でもなかなか売ってなくて。
そしたらここのがいいかんじ!
しかもお店の雰囲気もばっちり想像通り!!
ウェイターのおじさんに
「お願いをきいてほしいんだけど。」
「いくつ?」
「ひとつだけだよ。
このマグ売ってくれないかなぁ?」って聞くと
「自分は決められないからレジにいるボスにあとで
きいてごらん。きっといい答えをくれるよ」 と。
そこでお店のボスに交渉して
2つで4ドルで譲ってもらったんだ。
最初ボスは、
きっと初めて言われたのであろう
「マグをゆずってほしい。」っていう頼みに
驚いたと思うんだ。
「新しいのはないよ」っていわれたけど
USEDなところに歴史を感じるからいいじゃない?
そしたら「なるべくきれいなヤツを探してあげるよ」
って。
なんてやさしいの!
しっかり包装(といっても紙袋に)してくれて
「Have a nice day!」って手渡してくれた。
どういうご縁か私の手元にやってきたマグたち。
薄めのコーヒーを淹れて飲むたびに
どんな人生を送った人たちがこれを手にしてきた
のかな、なんて考えるのです。
64年前は、日本とアメリカが戦争をしていたなんて
本当に信じられません。
素敵なストーリーですね。
マグもお店も、心温まるお話。
投稿情報: ピーチティー | 2009年8 月17日 (月) 23:53